まるでパンを食らうように

在宅ジャニオタ男子。ドドドドド新規。

1997年生まれの男子高校生が光GENJI佐藤敦啓というアイドルを知った話

自分がジャニーズを積極的に見るようになってから、2年半ほどになります。「男のくせにジャニオタ」という好奇の視線にも少しは慣れ、躊躇いや恥じらいを乗り越え、新規ファンの熱さもだいぶ落ち着き、そしてオタク関係なく人として少しは大人になりました。ちょっとずつ視野が広くなってきたかと思っています。V6を知った当時は中学生だったんですから、まあ変わるのは当たり前ですね。





俺がジャニオタになった時、初めは、ベテランのパフォーマンススキルの高いグループであるV6から入っていきました。もちろんそれ以前からジャニーズにたくさんのタレントがいることは知っていましたが、改めて意識したのはV6が初めてだったと思います。


よく、V6ファンの方に言われます。

「昔のV6のイメージじゃないから!」
「もうWAになって踊ってるどころの騒ぎじゃねえよ!」
「でも学校へ行こうの時のわいわい感は健在だから!」
「すごい踊れるし歌えるしアダルトセクシーになってるから!」
「だからV6ファンは新規大歓迎だよ!!!!!」

でも、俺は「昔のV6」を知りません。
物心ついた時にはもう、V6が一番イケイケでブイブイいわせていた時期を過ぎていた。自分の感覚ではここ数年で急に視界に入ってきたグループです。いろんな学校の運動会で踊られたという「WAになっておどろう」さえも知りませんでした。本当に初心者です。

そんな俺に、V6は新鮮で素直な衝撃を与えてくれました。ジャニーズをバッシングする時に必ず言われる「歌も踊りもしゃべりも下手なお飾りのアイドル」をすべてひっくり返せる今のV6は、思春期を拗らせていた中学生の俺にでも真っ向からの否定はできないものでした。
とにかく色っぽくて、なのに男らしくてスマートで格好いい。カッコいいものはカッコいい。それは認めざるを得なかった。俺は、アダルトでカッコいい大人のグループなV6の中でも一際セクシーでアダルティーな危ない魅力を見せつけてくる、坂本昌行さんのファンになりました。

V6ファンになった当初、彼らはアイドルらしさより当時のトレンドであるK-POPアーティストのような衣装と楽曲でテレビに出てパフォーマンスを見せていた。あの時は新曲がSexy Honey Bunny!だったおかげで、まだ「ジャニーズのファンになってしまった」というショックも自分の中ではそこまで大きくなかった気もします。まあそれまでV6をほとんど知らなかったから、先入観がなかったのも大きいんだけど。それが少しずつ知っていくうちにアダルティーでセクスィーなだけじゃなくて、プリティーもキュートもなかなかイケるなと気づいてきました。ダメ押しはカワイイの詰め合わせだった大人GuyzのPVとメイキング。アラフォーのおっさんを可愛いと言えるようになったらもう怖いものはない。岡田准一も顔負けの、ジャニーズ可愛いおじさんの出来上がりです。どうも、ジャニーズ可愛いおじさんです。なんなんだろうこの夕方の公園に出そうなネーミング…。

実際に、ここ数ヵ月は強化月間の対象も松本潤→(強化対象は濱田崇裕さんのはずが本格的に佐藤勝利にやられ出した時期)→稲垣吾郎→増田貴久と年齢を問わずカワイイ系のキャラのメンバーに興味が移っています。V6の中でも、担当は変わらず坂本昌行さんですが、次点が井ノ原快彦さんから三宅健さんに変わりました。
カワイイと言う人よりカワイイと言われる人。イメージカラーはピンク。ふわふわでキラキラ。たぶんあのへんの人たちはトイレに行ってもうんこは出せないしもしうんこしてても彼らがうんこと呼ぶ物体は俺の知るうんことは別物の聖なるマシュマロうんこに違いない。
それにしても見ず知らずの同性にうんこまで愛でられるとは、アイドルってなんて存在なんですかね!今ちょっと自分でも気持ち悪かった!気持ち悪いってわかってるからセーフにして!

そんなジャニーズのアダルト層の魅力とプリティー組のキラキラにやられていた自分がついにその両方を備えたアイドルを見つけてしまいました。そのアイドルは、佐藤アツヒロ(旧名:佐藤敦啓)。光GENJIの元メンバーで、現在もジャニーズ事務所に所属し、主に舞台俳優として活動をしています。
光GENJIは、俺にとって自分が生まれる前の時代のアイドルです。バブルの香りを纏った、華やかで輝いていて儚い、そんな光GENJIのパフォーマンスに俺は惹き付けられました。
歌もダンスもけして上手くはないけれど、声に王道のアイドルらしい明るさがあります。何より曲がいい。『ガラスの十代』『パラダイス銀河』『勇気100%』代表曲はどれもキラキラポップチューン。美少年の美少年によるジャニオタのための楽園。今で言えばSexy Zoneと同じくらいの年頃の若いメンバーたちがすごく魅力的に見えて、同時に俺が彼らの姿を見ることはきっとないんだろうと悔しくなりました。
俺はV6も新規ファンです。でもV6は、昔を知らなくても、これから一緒に20周年を迎えられる。これから先の未来が見れる。でも、光GENJIに未来はない。どんなに手を伸ばしても永遠に届かない。20年前に美しい姿で凍りついたままの、時代に選ばれ時代に笑われた過去のアイドルのままだ。7人揃うことは内海さんと敦啓さんがジャニーズに所属している限りあり得ないだろうし、円満自主退社じゃなくてクビになってるから彼は無理だしな……それにしても、この間2003年のカウコンの映像見たら彼がいたのはビビった(笑)
光GENJIへの届かぬ思いに枕を濡らす夜を過ごしてきたある日、まあグループはいないのは仕方ないし残っている人たちの応援をしようじゃないかと思いたち、ジャニーズネットからの情報により元光GENJI佐藤敦啓くん(現在は佐藤アツヒロと改名しています)がちょこちょこお仕事をしているのを把握します。光GENJI時代は末っ子キャラのアツヒロくん。かわいいエピソードはたくさんあります。アダルトアイドルと末っ子かわいいキャラが好きな人間としては放置できる案件ではありません。SMAPより大御所扱いなのにグループでは最年少、若くしてデビューしたので実際そんなに年でもない。アダルトでキュートでその上容赦ない美形。最高級のアイドルだ。
でも、テレビ出ないから現場行くにしてもいきなり舞台のチケットは高額すぎて担当でもないのに出すのはちょっと……と思ったら、なんとプレゾン出てる!!!今井翼さん主演の
「PLAY ZONE 2012 SONG&DANC'NⅡ」に出てるんですよアツヒロくん!!!ヤバいです。可愛いです。誰よりもアダルトな年齢の人がステージ上で誰よりもアイドルだった記録が残されているんです。

確かに光GENJIは過去のアイドルです。ですが、佐藤アツヒロは現在進行形のジャニーズアイドルだった。 ヤバいアイドルを見つけてしまった。