まるでパンを食らうように

在宅ジャニオタ男子。ドドドドド新規。

初めてジャニーズJr.の「退所」と向き合おうとしている件

ツイッターでは書いたような書いてないようなですが、俺はBSフジで放送中のトークバラエティ番組「まいど!ジャーニィー」のファンです。出演者は関西ジャニーズJr.のユニット、King of Kansai(Kin Kan)となにわ皇子。この二つのユニットはそれぞれ三人組で、年齢も芸歴もバラバラ。最年長の向井康二さんと最年少の大西流星さんの間には7歳の年齢差がある。
年齢の差、経験の差のあるメンバーが敬語を使わずに話しているので、先輩後輩というより年の離れた兄弟のようで微笑ましい。そして上と下の年が離れているものの真ん中は96年生まれの同い年とその一つ下なので意外とまとまりはある。同じように三人組が二つ合わさって出来ているV6によってジャニーズの世界を知った身としては、彼らのことはつい前のめりで見てしまう。自分は見ることができなかった黎明期のV6を擬似的に覗いているようで、最初は両グループを比較する目で見ていたように思う。
それがいつからか、ただの「ジャニーズJr.が6人」ではなく、彼ら一人ひとりを認識して親しんで見ているようになっていた。関西ジャニーズらしく個性の強いキャラクターの出来上がっているメンバーはみんな魅力的で、6人という偶数で単独センターのできない人数でのパフォーマンスも楽しかった。今のジャニーズではフォーメーションの組める人数で偶数のグループはV6しかいないと思っていたので、十代のジュニアであるものの決まったメンバーでのパフォーマンスが見れるまいジャニは若手の番組では一番のお気に入りになった。(現在のジャニーズに偶数のグループは他にNEWSとKAT-TUNがいますが、5人未満だとフォーメーションの変化が見れないので)
ジャニーズWESTの年下メンバーとはほぼ同期の向井康二さんがあそこにいることがありがたかったし、小さいけれど堂々とした大西流星さんのドラマ出演は手に汗握りながら見ていたし、自分と同い年の西畑大吾さんの朝ドラやSHOCK出演はどこかこそばゆかった。平野紫耀さんと永瀬廉さんの関東進出・Sexy Family化は勝手に誇らしい気持ちになり、けれどそれでKin Kanやなにわ皇子がなくなるのは残念だと思った。もちろんそれは杞憂に終わり、お二人は東京での仕事と関西ジャニーズJr.の仕事を両立してくれた。「まいジャニ」では二人が出演した舞台の裏側に他のメンバーが密着する回も放送され、平野・永瀬の躍進が4人や他の関西ジャニーズにもいい影響になればいいと願った。そして、できることならこのままのメンバーを、どんな形でも人々に知らしめたいと思っていた。いくら人気ジャニーズJr.でも、それは熱心なファンの間だけ。世の中のほとんどの人は、小学校の高学年から中学生になり雨後のタケノコで成長していく大西流星さんを知らないし、かつての山Pにも匹敵するレベルの逸材平野紫耀を知らない。なんてもったいないんだと思い、早く外に出ていけるタイミングが来てほしいと思い、けれど今はまだ、あの小さい簡素なスタジオでキャッキャと収録しているメンバーであってほしかった。
この春、「まいジャニ」メンバー3人が高校を卒業した。自分も今年で高校卒業の学年なので、贔屓は大西さんであるもののこの3人には特別の思い入れがあった。18歳で深夜の仕事もできる、進学するにしても昼間の時間もかなり自由がきくようになる。これからどんなことをしてくれるのだろうか、自分の新生活に気を取られつつも、これからの彼らの飛躍に期待をしていた。その矢先、今年の3月30日に恒例の春休み松竹座公演の千秋楽での様子がツイッターで流れてきた。メンバー固定にこだわりはないつもりだったし、その日の主役になったメンバーはどちらかというと注目していない方だった。言葉の天才児・平野紫耀の隣にいるとどうしても彼はキャラが弱く見えていて、だからこそ彼の魅力が上手く表に出てきた時にあのメンバーたちは良くなる、なにわ・Kin Kanにとって代えがたい最終兵器だと思っていた。
これから先もいつまでも金内柊真くんがいない「まいど!ジャーニィー」そして関西ジャニーズJr.が続くと思ってもまだ嘘のようで、一つひとつ金内くんの永遠の不在を確認しては寂しさを募らせている。悲しさや悔しさはまったくなく、ただ喪失感だけがある。けれど、金内くんがいなくても関西ジャニーズJr.は進んでいく。もちろん関西ジャニーズJr.でない金内柊真もどこかで生きていくだろう。そして一人辞めたくらいで失速するその程度のグループがなにわ・Kin Kanなら俺はここまで熱心になれない。
最後に誰が残ろうと、次に関西ジャニーズJr.がデビューする日を見てみたい。去っていった何人もの夢、届かなかった夢、関西ジャニーズJr.出身グループは夢の屍の上に立ってスポットライトを浴びている。できればその日には、もう誰も泣かないでいられればいいと思う。