2015年に見るジャニーズJr.「素顔2」感想
いわゆる「黄金期」と呼ばれる時期、90年代後半のジャニーズジュニアに興味がある。
マイクを持つメインのメンバーには今の嵐、タッキー&翼、関ジャニ∞などのメンバーが揃い、まだチビッコの生田斗真や山下智久もいる。CD売り上げトップクラスの嵐と関ジャニ∞、舞台で毎年のように根強いファンを集められるタッキー&翼。生き残り率の高さもさることながら、活動の質量共に充実している彼らはまさに今のジャニーズの主力世代なのではないのだろうか。
彼らがジュニア時代を過ごした90年代後半といえば、我らがJ-Friends(TOKIO・V6・KinKi Kids)が若いジュニアをバックダンサーにつけていた時代。「メインを透かしてバックを見る」とジュニアファンは言いますが、バックダンサーのファンでなくとも、昔のジャニーズの映像を見て後ろにタッキーがいる、相葉ちゃんがいると、今のスターたちを目で探してみるのもなかなか楽しいものです。
ということで、たまたまCDショップで見つけた1999年発売のジャニーズジュニアのビデオを買ってきて見たので、今も活躍するメンバーの若かりし姿を中心に感想をまとめてみます。散々Twitterで書いたので今さらですが、見直す時のために自分用ということで。
・ジャニーズA GO GO【滝沢秀明、今井翼、相葉雅紀、二宮和也、松本潤、生田斗真、山下智久】
overture的な使われ方でメンバー紹介タイム。二代目ジャニーズシニアの扱いが雑で涙を誘いますね。初代もこんな感じだったんだろうか。
・目で見ちゃダメさ【滝沢秀明、今井翼、櫻井翔、屋良朝幸、相葉雅紀、二宮和也、松本潤、生田斗真、山下智久】
ペナルティでマイクを持てなかったという松潤がキーボードで出演。花道を走る二宮和也の目が死んでいる。おいおいカメラ回ってるぞ~(笑)
・この星で生まれて【錦戸亮、長谷川純】
ボーイソプラノと可愛らしいルックスを持った錦戸亮を楽しむ曲。初期のHey!Say!JUMPやセクシーゾーンの年下組を見ると幼さをセクシーさに変換できる時期と言うのはあるよなと思うのだが、見た目にも幼い錦戸さんはとにかく色っぽい。途中からバックダンサーに出てくる生田斗真と山下智久がどうにも可愛らしい。
・Believe Your Smile【渋谷すばる、相葉雅紀、二宮和也】
もうこの曲は渋谷すばるにあげていい!!V6ツアー決まったけど!!アニバーサリーツアー万歳!!ステージ上に立つ姿から、関西ジャニーズジュニア平野紫耀(Kin Kan)のような雰囲気を感じた。歌い方に今ほど癖がなく、声も高くてストレートにアイドルらしい。
・明日に向かって【滝沢秀明、渋谷すばる、今井翼、相葉雅紀、二宮和也、松本潤、錦戸亮】
少年倶楽部でカバーするとだいたい小中学生のチビッコが大勢で歌うので、年上のメンバーが中心でのこれは逆に新鮮だった。ソロパートは滝沢、渋谷のみ。やたらとデカい衣装に着られている錦戸亮がマイクを持っているメンバーの中では一番小さい。手のひらをひらひらと振る松潤、こいつ自分が可愛いとわかってやがる……。そしてこんな曲でも無表情の二宮。バックダンサーに、明日に向かわずにどこに行くんだというようなチビッコがわらわら出てきてオーディション風景のようだった。バックに村上信五、丸山隆平らしい顔があったけど違うかもしれない。
・puzzle【櫻井翔、屋良朝幸】
マイクを持つのは二代目ジャニーズシニアの6人。アクロバットが多い。明らかに踊れる選抜のメンバーの中で、ちょっと微妙に固い櫻井さん。どうしても屋良朝幸に目がいってしまう。とにかく動きが凄まじい。バックまで含めてデキる奴選抜らしく見応えがあった。今で言うならSnow Manのような感じですかね?これはカッコいい!
・朝日を見に行こうよ【大野智、町田慎吾、櫻井翔、屋良朝幸、丸山隆平、安田章大】
そのまま天に向かって飛んでいきそうな美しい儚さだった。大野さんは額を出している印象が強かったが、この時はまだ前髪を伸ばしていて、より綺麗に見える。まったく魚釣らなそう。90年代の堂本光一さんや森田剛さんもこんな頭なので、当時の流行りだったのだろうか。最後のターンが超綺麗。あと町田さんのソロダンスが綺麗。バックダンサーには「puzzle」から続いてステージにいたシニアの屋良朝幸や櫻井翔。最後の方で櫻井翔、丸山隆平、安田章大がマイクを持っている。松潤は相変わらず地味にキーボード。
・チャールストンにはまだ早い【今井翼】
少年隊からの田原俊彦!ツバーサのやりたいことが見えるような選曲だな。今と路線が変わらないのがさすが。十代のツバーサはセクシーが力強い佐藤勝利という感じで、顔はほぼ佐藤勝利なのに佐藤勝利のおぼこさがない。都会的な佐藤勝利。メインのバックは「まいったネ 今夜」と同じ。斗真さんがなかなかにガツガツ踊るタイプのジュニアだった。
・HA【滝沢秀明】
出だしにタッキー?の独白が入る。SMAPのスローな曲は、メンバーの低く落ちついた声が聞こえやすいけれど、タッキーのカバーはかなり甘く切ない印象。バックには櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也(もう一人は顔がわからない)。
・They Don't Care About Us【滝沢秀明、今井翼、相葉雅紀】
出ました、ジャニーズ事務所が大好きなマイケル・ジャクソン!そしてジャニーズ事務所が大好きな突然のマジックタイム!なぜかツバーサと相葉ちゃんが同じ衣装でシンメ位置。今度は太鼓を叩いている松潤。
・愛してる愛してない【渋谷すばる、滝沢秀明】
途中まで渋谷ソロ、タッキーが出てきて二人になる。なんと言っても、棺桶から出てきた渋谷すばるのボソボソ言ってるラップ!愛したくて愛されたくて溺れちゃうくらい愛が痺れてる!ボサボサ気味の髪型もあってか、すばるさんはどこかワイルド。甘く柔らかな美でスターの風格のタッキーと対にされた、時に野性的で時に退廃的な美しさのすばるさん。誰にも知られていなかった自然児が、ステージに上がってライトを浴びて覚醒していく様を見せられているようだった。とにかく美しい。途中で「大倉」うちわが映ったけど、あの関ジャニ∞の大倉忠義さんかな?本人の姿は見つけられなかった。
・Do you wanna feel like dancing【相葉雅紀、二宮和也】
「おもちゃのチャチャチャ」を思い出した。子どもたちが寝静まった夜中、人形たちはオモチャ箱から飛び出て踊り出す。誰も知らないお祭りは幸せの極み。そんなメルヘンチックで可愛らしい世界の中心にいるのは、同年代のジュニアの中では大人びた顔つきをしている相葉雅紀と二宮和也。バックダンサーに大量のチビッコを連れて、ひたすらやる気のなさそうな真顔のニノが面白すぎた。お前がメインだよ!とにかくすべてがカラフルで楽しい。これが幸福感だ……
・ひと駅歩こう【滝沢秀明、渋谷すばる】
二宮和也のアコースティックギター、相葉雅紀のブルースハープに合わせて、途中まで座ってパフォーマンス。ジーパンの私服風衣装がシンプルでいい。華美にせず素材の味を生かしましたという感じのしっとり。
・正義の味方はあてにならない【生田斗真、山下智久】
こういう年代でこの曲が見たかった!赤チェックの衣装もスクール感が出ていて可愛らしい。ローラーのパフォーマンスが完全にキスマイでなく光GENJI寄り。間奏にトランポリン大会(やたら長い)が挟み込まれるんだけど、もとすごく子供のA.B.C-Z塚田僚一が回っていて、渋谷すばるが天使になっていた。とても良いです…。ラジオ風景が完全に子どもで大変に微笑ましい。顔の作りが平均より綺麗なだけで子ども。なんなんだよ、習い事かよ……禁忌……。
・サヨナラ【渋谷すばる】
この曲でようやくまともに踊る松潤を見つけられた。渋谷すばるはこれも安定していて、けっこう重い歌詞を切なく歌っている。一応は演歌でデビューしただけあって、すばるさんの歌はやっぱりどこか湿っぽい。バックにA.B.C-Z五関晃一らしいチビッコがいたけど違うかな…。
・ビーグル(VEHICLE)【滝沢秀明、大野智、櫻井翔、相葉雅紀、松本潤、生田斗真、山下智久】
やたらとターンの多い振りで、動きがミュージカルくさいと思った。ザ・カッコいい曲でダンスの個性が見えやすい。わりと大人なメンバーがメインで、シニアも前の方にいる。これまで曲によって人気メンバーがそれぞれメインを張っていたのが、この曲からのメドレーではけっこうみんな出てくる。
・悲しき願い(DON'T LET ME BE MISUNDERSTOOD)【滝沢秀明、渋谷すばる、今井翼】
人の曲をなんでわざわざ入れたか謎な短さ……マイクを持っているのはタッキー・ツバーサ・すばるの三人で、このコンサートの主役が揃った感がある。途中で斜め上に目をやるツバーサがとても佐藤勝利。
・HOLD ON I'M COMING【滝沢秀明、今井翼、渋谷すばる】
カメラにマイクを突きつけるすばるさんから始まるんだけど、ここのすばるさんがすげえ!カッコいい上にアイドルっぽい!風間俊介ぽんらしきバックを見つける。
・青いイナズマ【櫻井翔、屋良朝幸?】
メインは伝説のOB小原さん。このビデオで一番良いと思ったのはこの小原さんなんだけど、辞めた人を話題にするのも良くないんでバックの話でも。間奏で同じ動きをちょっとずつ始めるタイミングをずらすやつ(カノンで合ってるかな)があるんだけど、櫻井さんが最後になっていて笑う。人気はあったのかもしれないけど、同じくらいのラインのメンバーがダンス上手いんで比べるとどうしても固いんだよなあ。ちょっとセクシーにする曲だと思うんですけど、櫻井翔の動きが荒々しくて面白かった。
・君らしさがいい【滝沢秀明】
バンドマンのようなパフォーマンスのタッキー。間にタッキーが海で遊ぶ様子が挟まれる。最後にフライングし始めるのがジャニーズらしい。
・世界は僕らを待っている【滝沢秀明、今井翼、渋谷すばる、大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤、生田斗真、山下智久、安田章大?】
いわゆるお手振り。本編ラストなので、みんな出てきてご挨拶。あまりにも人数が多すぎてどれが誰だかわからない…。ぼんやりした顔で口を半開きにした山下Pが両手を顔の横で振っているのが大変可愛らしかった。
・Can do!Can go!【滝沢秀明、今井翼、渋谷すばる、大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤、生田斗真、山下智久、横山裕、村上信五、錦戸亮】
Can do! Can go!をBGMにコンサートのダイジェスト映像。ファンサービスでアイーンしているメンバーが多すぎる。恐ろしいことに、みんな色違いのTシャツなのにタッキーだけピンクのジャケット!これがメインとその他!後ろに入っている海外ロケ(滝沢秀明・櫻井翔・相葉雅紀・二宮和也・松本潤)のメイキングで櫻井・相葉・二宮・松本でビーチバレーをしていて、こうやってグループができたんだなと興味深かったです。この4人、というか櫻井松本・櫻井二宮・相葉二宮がやたらとベタベタしていて、ちょっとタッキーがぼっち気味?ひたすらシュールにふざけている櫻井二宮、気づいたら中心にいる滝沢、静かに笑っている相葉、イジられまくる松本。松潤にだいぶキツい二宮和也、松潤にだいぶ雑な櫻井翔、松潤を猫可愛がりする滝沢秀明、それをヘラヘラして受けている松本潤。この対松本潤の反応だけでも、ここからいろいろ変わったんだなと興味深かった。櫻井二宮がとても怖いです。
とにかくオールスター!夢の競演!
曲の間に雑誌やラジオなどのメイキングが挟まれているのですが、滝沢秀明と嵐(大野を除く)の海外ロケが長かった。ヘラヘラしている松潤がまるで岩橋玄樹さんのように己の可愛さを自覚していて、憎たらしいほど媚びがあざとくて可愛かったのでこれはまたじっくり見たい。
コンサートは全体に今の彼らを知っているからこその面白さだったので、「愛してる愛してない」をリアルタイムで見られなかったことを悔やむのはそろそろやめようと思う。いいものを見た!